そもそも高度な設定ってなに？
about:preferences(通常の設定画面)などでは変更できない隠された設定項目のことです。下手にいじると危険な設定項目も含まれているので、変更は慎重に行ってください。自己責任でお願いします。
変更方法は２つあります。どちらも「prefs.js」というファイルが関係しているのでそちらについて説明しておきます。
prefs.jsとは
ユーザーの設定が保存されているファイルです。プロファイルごとに、そのプロファイルのフォルダ直下へ自動的に作られます。
本体起動中に編集すると閉じたときに変更が消えてしまう仕様のため、直接編集するのは非推奨。(prefs.jsのコメントに書かれています)
高度な設定の変更方法
1.about:configを使う
about:configはFloorp(Firefox)の設定エディターです。高度な設定含め、Floorp(Firefox)にあるほとんどの設定項目の一覧を表示・変更でき、内容はprefs.jsに直接書き込まれます。その関係上、設定をabout:configで変えたのか、他の方法で変えたのか後から確認できません。(方法はなんにせよ設定はprefs.jsに保存されるため)
操作が手軽だったりはするのですが、やはり後々面倒事になるのは避けたいですし、私は２つ目の方法を使っています。なので折りたたみ。
アドレスバーに「about:config」と入力してEnter。
こんな感じの警告画面が表示されるので理解の上「すべて表示」を選択。すると、設定エディタにアクセスできます。
設定を変更したいときは右端のボタンを選択。
それぞれの設定項目については私設定へ
2.user.jsを使う
使うと内容がprefs.jsに直接書き込まれるabout:configに対して、user.jsは書いた内容でprefs.jsを「上書き」されるファイルです。prefs.jsと分かれているため、自分がuser.jsで変更した設定項目は後から確認できます。管理しやすい。
デフォルトでは存在しないので自分で作る必要があります。置く場所は、
Floorpなら
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Floorp\Profiles\xxxxxxxx.プロファイル名
Firefoxなら
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\xxxxxxxx.プロファイル名
です。プロファイルフォルダ直下、prefs.jsと同じ場所。
使っていないプロファイルの方に作らないよう気をつけてください。今使っているプロファイルはアドレスバーにabout:profilesと入力してEnterで確認できます。普通のバージョン使ってるならたぶんdefault-releaseかな。
で、こんな風に
user_pref("/*設定項目の名称*/", /*希望の設定値*/);書き込みます。これをどんどん並べていくイメージです。
私設定
user.jsを使っています。こんな感じ。
user_pref("browser.urlbar.keepPanelOpenDuringImeComposition", true);
user_pref("browser.urlbar.trimURLs", false);Floorpで使っているものですが、他のFirefox系ブラウザの場合も設定項目は基本共通なので参考にはできるかと思います。
設定項目の名称・効果、設定値の記法・初期設定値などなど、必要な情報はMozillaのドキュメントやabout:configを見て確認しましょう。
この記事でもそれぞれの設定項目について軽く解説します。
browser.urlbar.keepPanelOpenDuringImeComposition
false → true
アドレスバーにIMEを使って入力するとき、確定しなくても検索候補(サジェスト)が表示される機能が有効になります。
アドレスバーを使って検索することがあり、サジェスト機能をオンにしているならおすすめ。
browser.urlbar.trimURLs
true → false
ホームページアドレスの先頭についている「https://」が省略されなくなります。
有効でもコピーはついた状態でしてくれるので、貼ったリンクにhttps://がついてない！なんてことにはなりません。なので気にならないならわざわざ変えなくてもいいかも。
うまく動かない場合まずタイポミスを疑ってみてください。
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